1.17.2013

音楽とにおいと温度の記憶。


最近は、もっぱら読書。

今日、ふと、いつから本に魅力を感じだしたのかと
思い返してみた。

思い返すこと10年ちょっと前かな。

雑誌で、読者モデルがおすすめの本を紹介するコーナーがあった。
(今でもたまにあるよね。
ダレやねん、君。みたいな人が紹介してる時。)

そこで、簡単な本の紹介文みたいなのがあって
なぜか読みたくなって。
タイトルにもひかれて。

購入したのが
辻仁成『サヨナライツカ』


何年か前、映画化されてたね、嫁の中山美穂主演で。


ざっくり、あらすじを言いますと、
婚約者のいる好青年が、婚約者とは正反対のタイプの女性との恋愛にのめりこむ、
という話。

その頃、まだ15にもなってなかったと思う、恋愛の酸いも甘いも知らない私。
すっかりはまってしまって、いっきに読み終えた記憶がある。


今でもストーリーは忘れないし、印象的なシーンは
情景さえも思い出される。
それと、読みながら、かけていた音楽も。

見事にマッチしていて
空気感もなつかしく思い出す。


もしかしたら、こんなに鮮明に覚えているのは
音楽と小説をセットで覚えているからかも。ね。

その時のBGM。
倉橋ヨエコ/人間辞めても


小説の舞台のバンコクの雰囲気と、
ヨエコさんのエキゾチック且つノスタルジックな感じ。
西日の射し込む暑い部屋、扇風機のなまぬるい風、畳のにおい、うぶで好奇心旺盛な私。


こういうなつかしい思い出、もっと思い出したいなと思ったのでした。


ほんま、選曲がこってこてのソウル、メロウなR&Bじゃなくてよかった。
きっと、思い出の残り方もかわってたはず。







0 件のコメント: